美容室が潰れる確率はどれくらい?生き残れないサロンの本当の理由

美容室が潰れる確率はどれくらい?生き残れないサロンの本当の理由

「美容室って、実際どれくらい潰れるんですか?」

開業前の美容師だけでなく、すでに経営しているオーナーも一度は考えるテーマです。

・美容室はコンビニより多い
・競争が激しい
・人件費は上がり続けている
・物価は上がるのに値上げは怖い

だからこそ「美容室 潰れる確率」と検索してしまう。

まず冷静にお伝えします。

美容室は特別に倒産率が異常に高い業種ではありません。

しかし、利益が残らない構造のまま経営すると、生き残れない業種です。

この記事では、

・美容室の廃業率の現実
・なぜ潰れやすいと言われるのか
・何年目が本当に危ないのか
・潰れるサロンの共通点
・生き残る美容室の数字管理

まで、具体的に解説します。

\LINE登録で「最新助成金情報」を無料配布中/
サロン経営で役立つノウハウも定期的にお届けしております!

監修者

公認会計士・税理士
西脇 敬久

MBA、公認会計士、税理士の資格を有し、美容業界に特化した公認会計士・税理士として多数の美容室を支援。
決算書や試算表を専門家だけのものにせず、経営者が経営判断に使える形へと整理することを強みとしている。
美容室経営において本当に見るべき数字を明確にし、「誰でもわかる会計の見える化」を通じて、利益構造やコストバランスをシンプルに把握できる財務設計を行う。美容室向けの会計セミナー講師としても活動中。

美容業界に特化した会計・労務の専門チーム。
500サロン以上の支援経験をもとに、数字・人・将来の判断を“感覚”ではなく“軸”でできる経営を支えています。税金や節税だけで終わらせず、
「なぜお金が残らないのか」「どこで判断を間違えやすいのか」を整理し、
オーナーが安心して経営の舵を切れる状態をつくることをサポート。

美容室オーナーのお金と働き方の悩みに寄り添うパートナー

私たち airchair は、これまでに500サロン以上を支援してきた「美容業界に特化した会計・労務サービス」です。

美容室オーナーが「ストレスなく、サロン経営に集中できる環境」をつくることを目指しています。

こんな悩みありませんか?

  • 税理士、社労士に相談しても、美容室の現場感に合った答えが返ってこない
  • 数字や経営の話を、美容師仲間やスタッフには相談できず、孤独を感じている
  • 決算の数字を見ても、何を改善すべきかわからない
  • 設備投資やスタッフ採用の判断を、“なんとなく”でしてしまっている
  • 他のサロンがどうやってお金を残しているのか知りたい
  • 数字に基づいた経営判断で、将来の不安をなくしたい

そんな悩みを抱える美容師・サロンオーナーの皆さまをサポートしています。

airchairができること

  • 会計・財務の数字改善サポート
  • 労務・スタッフ管理の仕組みづくり
  • 将来を見据えたキャリア・お金の相談

美容師・サロンオーナーの方々が抱える 「お金・労務・将来の不安」 をトータルでサポートします。

LINEで無料相談も受け付けておりますので、お気軽にご相談ください!

セカンドオピニオンはこちらへ

airchairでは「無料相談=セカンドオピニオン」として、経営を見直すきっかけとしております。
「今のままでいいのかな?」とお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。

目次

【データで見る】美容室は本当に潰れやすいのか?

よく言われるデータでは、

・5年以内に約30%が廃業
・10年以内に約50%が廃業

つまり、10年後に残っているのは約半分という計算になります。

この数字だけを見ると、美容室だけが特別危険というわけではありません。

ではなぜ「美容室は潰れやすい」と言われるのでしょうか。

理由は、業界特有の構造にあります。

【理由①】サロンは増え続けるが、顧客は急に増えない

美容室は独立しやすい業種です。

毎年、新しいサロンがオープンします。

しかし人口は急に増えません。

つまり、サロンは増えるが、お客様は取り合いになる。

競争が激しくなり、価格が下がり、利益が薄くなります。

【理由②】利益率がもともと高くない

美容室の営業利益率は、一般的に5〜10%程度と言われています。

例えば売上500万円で利益率8%なら、利益は40万円。

ここから税金(約30%前後)が引かれると、手元に残るのは約28万円。

この金額で、

・借入返済
・設備更新
・内部留保
・オーナーの生活費

をまかなうことになります。

利益率が低い=少しの売上減で揺らぐ。これが美容室経営のリアルです。

【理由③】固定費の割合が高い業態

美容室で毎月出ていく主な支出は次の4つです。

・スタッフの給料(人件費)
・材料費
・家賃や光熱費
・広告費

一般的な目安は、

・人件費 40〜50%
・材料費 8〜12%
・家賃光熱費 10〜15%
・広告費 5〜10%

合計で80%前後が健全ライン。

90%を超えると、かなり苦しい状態です。

例えば売上600万円の場合、

コスト80% → 利益120万円
コスト90% → 利益60万円

年間で720万円の差になります。

【なぜ3年目が危ない?】開業後に起きる現実

「美容室は3年以内に潰れる」と言われることがあります。

実際、3年目で苦しくなるケースは多いです。

・オープン時の勢いが落ち着く
・新規が安定しない
・借入返済が本格化する
・設備の修理が発生する

売上はゼロではない。でも「思ったより残らない」。

ここで構造の弱さが表面化します。

潰れる美容室の共通点5つ

ここからが一番大切です。

① 売上目標しか持っていない

「今月500万円いこう」

でも、「いくら残すか」を決めていない。

売上500万円、コスト90%なら利益は50万円。

税金や返済を考えると、余裕はほとんどありません。

② 人件費と客単価が合っていない

最低賃金や社会保険料は上がり続けています。

それなのに客単価が変わらない。

客単価8,000円 × 月300名=240万円
客単価9,000円 × 月300名=270万円

月30万円差、年間360万円差になります。単価は勇気ではなく、設計です。

③ 広告を“人数”で判断している

ここでよく出てくる言葉が「LTV」です。

LTVとは、
1人のお客様が将来どれだけ売上を生むかという考え方です。

例えば、

単価9,000円
年間4回来店
3年継続

9,000円 × 4回 × 3年 = 108,000円。

1人のお客様は約10万円の価値があります。

広告は人数ではなく、回収で見る必要があります。

④ コストをまとめて見ていない(部分しか見えていない)

美容室の主な支出は、

・人件費
・材料費
・家賃光熱費
・広告費

この4つです。

よくあるのが、

「人件費が高い気がする」
「広告費を減らそう」

と1つだけを見ること。

でも本当に大事なのは、

全部合わせて売上の何%か。

売上500万円で合計75%なら比較的健全。

90%なら危険水域です。

重要なのは、合計でいくら残る構造かどうか。

⑤ 黒字なのにお金がない理由を理解していない

「うちは黒字です」

でも通帳の残高が増えない。

それは、

利益と現金は別物だからです。

例えば年間利益400万円でも、

・税金 約120万円
・借入返済 150万円
・設備入れ替え 80万円

があれば、自由に使えるお金はほとんど残りません。

利益は帳簿上の数字。
現金は実際に使えるお金。

両方を見ないと危険です。

生き残る美容室がやっていること

長く続くサロンは特別なことはしていません。

・毎月数字を確認する
・利益目標を先に決める
・単価を定期的に見直す
・お客様1人あたりの価値を把握する
・内部留保を積み上げる

基本を徹底しているだけです。

まとめ|美容室が潰れる確率は“変えられる”

10年以内に約半分が廃業すると言われます。

でもそれは運ではありません。

構造です。

・利益を設計する
・コストを合計で見る
・単価を整える
・現金を管理する

これができれば、潰れる確率は確実に下がります。

不安になるのは弱いからではありません。

数字が見えていないだけです。

見えるようになれば、経営は落ち着きます。

目次