【美容室を開業する際に保険は必要?】サロン向けのおすすめ損害保険を比較紹介

美容室経営で必要な保険って何かな?

今入っている保険の内容がわからないけど、どこを見ればいいんだ?

美容室を開業する際、必要な準備は多岐にわたります。

内装や設備の整備、メニューの作成、スタッフの採用など、多くのことを考慮する必要がありますが、忘れてはならないのが「保険」です。

この記事では、美容室オーナーが知っておくべき保険の基礎知識から、おすすめの保険、相場、そして具体的な活用方法まで、詳細に解説します。

この記事でわかること
  • 保険に入る重要性について
  • 美容室で必要になる4つの保険
  • 美容室に使えるおすすめの保険

監修者

会計士
西脇 敬久

株式会社DAM代表取締役。MBA、公認会計士、税理士の資格を所有。美容業界に特化した公認会計士として、美容院の顧客を多数抱える。美容院経営で必要な数字を明確にし、”誰でもわかる会計の見える化”で18%の利益率を目指す。美容院の会計に特化したセミナー講師としても活動中。

当社は美容業界に特化した会計サービスを提供。数字を活用し、人材流出を防ぎながら、18%の利益率を目指す経営支援を行います。会計業務にとどまらず、経営改善やスタッフ定着率向上のアドバイスを通じて、美容室経営の安定と成長をトータルサポートいたします。

目次

美容室オーナーが知っておくべき保険の重要性

保険は万が一のトラブルに備えるもの

美容室は、日常的にお客様に対するサービスを提供するため、さまざまなリスクに直面します。

例えば、施術中の事故やトラブル、火災や自然災害、スタッフの怪我など、想定外の事態が発生することがあります。

こうしたリスクに備えるため、適切な保険に加入しておくことは、美容室経営の安定を図る上で非常に重要です。

サジキ

基本的に関係のないこと。ただ、万が一のトラブルが発生した際に対処するために重要性を知っておいてほしいです。

美容室で保険が必要になるトラブルや問題点

  • お客様に起きるトラブル
  • お店に起きるトラブル
  • スタッフやオーナーに関係のあるトラブル
サジキ

美容室で保険が必要となるケースは大きく3つあります。
特にお客様に起きるトラブルは要チャック!

お客様に起きるトラブル

お客様自身に被害が出る

  • カット中にハサミで傷つけてしまう
  • ヘアアイロンで火傷をさせてしまう
  • 使用した薬剤が肌が荒れる
  • お店にある段差やコードに足をひっかけて転倒
  • カットやカラーがイメージと違う

など、お客様自身が対象となるトラブル。

怪我をさせる以外にも、カットの仕上がりが希望通りでない、カラーリングがイメージと違う、などの問題が起こる可能性もあります。

これらのトラブルが発生した場合、賠償責任が問われることも少なくありません。

お客さまの持ち物に被害

  • 薬剤がお客さまのお洋服につく
  • 預かっている荷物を紛失してしまう
  • 落として壊してしまう

など、お客さまの持ち物に被害が発生するケースがあります。

サジキ

最近、ロッカー式で自分で管理するサロンが増えてきていており、貴重品の管理を店でしないサロンも多くなっています。

お店に起きるトラブル|火災などの事故や自然災害

事故

美容室では、ヘアアイロンやドライヤーなどの熱を扱う機器が多く、火災リスクが高いとされています。

また、水のトラブルや薬剤による機材の破損などもあります。

賃貸の店舗だとテナントオーナーへの賠償責任補償が必要になる場合もあります。

自然災害

台風や地震などの自然災害も、店舗に甚大な被害をもたらすことがあります。

火災保険や自然災害に対応した保険に加入することで、こうしたリスクに備えることができます。

スタッフやオーナーに関係のあるトラブル|怪我や健康問題

  • 通勤中に事故に遭う
  • 営業中に重い荷物が落ちてくる
  • 病気で働けなくなる

怪我や健康に関する問題はいつ起こるかわかりません。

スタッフが怪我をして休業する場合、その期間の補償をどうするかが課題となります。

傷害保険や労災保険の適用範囲を確認し、必要に応じて追加の保険を検討することが重要です。

オーナーは経営者だから、労災には入れないので特に注意が必要です。
もしものときの備えとして「所得補償保険」などを活用するのも検討ください。

美容室が加入すべき保険の種類と詳細について

  • 賠償保険
  • 火災保険
  • 傷害保険
  • 経営者向け保険

ここからは、具体的に美容室が加入すべき保険の種類と、その特徴について解説します。

美容室が加入すべき保険の種類①|賠償保険

賠償保険は、お客様や第三者に対する賠償責任をカバーする保険

こんな時に使える

  • お客様が負ったけがやトラブルの治療費
  • お客様の精神的苦痛に対しての慰謝料
  • お客様の洋服を汚してしまった際の弁償代

お客様とトラブルになったり事故が起きた場合にサロン側は責任を負う必要があります。

その場合にサロン側の賠償問題をカバーしてくれるのが賠償保険になります。

サジキ

お客様との間に何があるかわからないので、賠償保険は入ることをおすすめします!
何があるかわかりませんからね、、、

確認してほしいこと

賠償保険には適用外となるケースもあるため注意が必要です。

例えば、お客様が仕上がりに不満を持った場合や、美容行為不担保の保険で美容行為に関するトラブルが発生した場合は、保険の適用外となります。

ですので、、、保険に加入するときに「理美容行為不担保」になっていないか確認してください!

不担保になっているとカラーリング・パーマなどの美容行為によるトラブルで、、、まさかの保険適用になりません!

サジキ

美容師はカラー材やパーマ材などの”薬剤”を使うため、トラブルが起きる可能性はあります。
美容行為によるトラブルは起こる可能性があるからこそ、理美容行為不担保になっていないか確認してほしいです。

美容室が加入すべき保険の種類②|火災保険

火災保険は、火災や自然災害、強盗などによって店舗に損害が生じた際に補償を受けることができる保険

美容室では、ドライヤーやヘアアイロンなどの電気製品を多く使用するため、火災リスクが高いとされています。

また、強盗に入られた際の金品の被害や、自然災害による損害もカバーされます。

サジキ

「火災保険=火災のみ」と思われる方もいますが、強盗や自然災害も対応できます!
契約の時にしっかり確認してください。

火災保険における注意点

火災保険は、家財保険とセットで契約するケースが多いです。

店舗内の設備や備品の補償も必要な場合は、家財保険が含まれているかを確認しましょう。

また、補償内容が店舗のリスクに合っているか、よく確認してから契約することが重要です。

美容室が加入すべき保険の種類③|傷害保険

傷害保険は、スタッフが怪我をして休業する際に補償を受けられる保険

スタッフは労災保険に加入していますが、お金がおりるまで時間がかかったり、治療にお金がかかり労災だけでは足りなかったりすることがあります。

その際に役立つのが傷害保険で、労災保険だけではカバーしきれない場合に備えることができます。

1番のメリットとしては、傷害保険に加入していれば、スタッフが怪我で働けなくなった場合でも、休業中の収入を補償することができます。

サジキ

国の労災よりも補償内容を厚くしたいときに活用ください!

傷害保険の具体的な補償内容

傷害保険の補償内容は保険会社やプランによって異なりますが、主に以下のようなケースに対応しています。

  • 業務中の怪我・・・美容師が施術中にハサミで指を切る、アイロンで火傷を負うなど、日常的に発生しやすい怪我に対して補償が行われます。こうした怪我が原因で休業が必要となった場合、傷害保険により補償金が支払われます。
  • 通勤中の事故・・・スタッフが通勤中に交通事故に巻き込まれて怪我をした場合でも、傷害保険が適用されます。美容室のスタッフは毎日通勤しているため、通勤中のリスクもカバーすることが重要です。
  • 突発的な事故・・・例えば、店舗内で転倒して骨折したり、重い荷物を運んで腰を痛めたりするような事故にも対応します。これらの突発的な事故も、保険の補償対象となります。

傷害保険の相場と選び方

傷害保険の保険料は、年間2万円前後が相場です。

補償範囲や保険会社によって料金が異なるため、以下のポイントを考慮して選びましょう。

  • 補償範囲の確認・・・業務中だけでなく、通勤中やプライベートでの怪我にも対応する保険を選ぶことで、スタッフに幅広い保障を提供できます。
  • 休業補償の有無・・・労災保険では休業が4日以上でないと補償が適用されませんが、短期間の休業でも対応できる傷害保険を選ぶことで、スタッフが安心して働ける環境を整えることができます。
  • 保険会社の信頼性・・・保険金の支払いがスムーズに行われるかどうか、保険会社の信頼性も選定基準として重要です。過去の利用者の評判や口コミを参考にし、信頼できる保険会社を選びましょう。

美容室が加入すべき保険の種類④|経営者向け保険

労災保険に加入できない経営者自身が怪我や病気で働けなくなった場合に備える保険

美容室のオーナーが業務に従事する時間が多い場合、その不在が店舗の運営に重大な影響を与えることがあります。

経営保険に加入しておけば、万が一の事態が発生した際に、代替要員を雇う費用や、収入の補償を受けることができます。

経営者向けの保険の注意点

経営保険に加入する際は、業務外の事故や怪我は補償対象外となることに注意が必要です。

特に、経営者は業務時間外でも仕事に関わることが多いので、日常生活でのリスク管理も欠かせません。

サジキ

保険選びの際には、経営者自身のライフスタイルや業務内容に合ったプランを慎重に検討することが大切です。

美容室に使えるおすすめの保険2選

美容室に使えるおすすめの保険①|ビューティーガレージのサービスの1つ「サロン保険ネット」

引用:サロン保険ネット

補償内容

  • 施術行為に起因する、身体障害や財物破壊
  • 施設の不備などが原因での事故
  • 店舗での販売・提供物による身体障害や財物破壊
  • お客様から預かったものを紛失、破損などした時の補償
  • 賃貸物件に関する、オーナーへの賠償
  • プライバシーの侵害などに対する補償
  • 日本国内での施術中・サロン内・サロン隣接の道路上での事故への補償

サロン保険ネットは株式会社ビューティガレージのサービスの1つになります。

「美容業界を変える」の理念をもとに、物販事業、店舗設計、ソリューション事業の3つの事業を軸に展開している会社で、物販でお世話になっている美容師も多いのではないでしょうか?

美容室専門の保険で月額550円〜から加入できるので、サロンで起こるトラブルに対応することが可能です。

補償も充実していてカスタマイズすることにより、自分に合った保険プランにすることができます。

サジキ

自分で決めるのは不安だなと思われる方は、お問い合わせしてみてください!

美容室に使えるおすすめの保険②|全日本美容業生活衛生同業組合連合会の「美容所賠償責任補償制度」

引用:全日本美容業生活衛生同業組合連合会

補償内容

  • 身体・財物賠償
  • 受託物賠償
  • 施設・設備による身体。財物賠償

全日本美容業生活衛生同業組合連合会が取り扱っている保険で、年間保険料が1600円と安いのが特徴です

サジキ

組合に入っていることが条件になりますが、年間1600円は安すぎます。

まとめ

美容室の経営において、適切な保険に加入しておくことは、予期せぬトラブルや災害に対する重要な備えとなります。

賠償保険、火災保険、傷害保険、経営保険の各保険は、それぞれ異なるリスクに対応するため、美容室オーナーにとって欠かせない保険です。

自店舗の状況やニーズに合わせて、最適な保険を選び、経営の安定を図りましょう。

また、保険の内容は定期的に見直し、自店舗の変化や新たなリスクに対応できるように調整することも重要です。

保険の適切な活用によって、安心して経営を続けられる環境を整えましょう。

目次