カットモデルの声かけとは?成功させるポイントやコツや基準を紹介

この記事でわかること
  • カットモデルとは一体何かについて
  • カットモデルに声をかける時のコツ
  • 声かけをする人の基準まとめ

カットモデルの見つけ方ってどうすればいいのかな?

カットモデルを見つけるためにどんな感じで声をかけたらいいんだろう?

カットモデルの募集は、美容師が技術を磨き、サロンのクオリティを向上させるための重要なプロセスです。

しかし、モデルを集めることが難しいと感じている美容師やサロンオーナーも少なくありません。

本記事では、カットモデルの声かけに関する基礎知識から、成功させるためのポイントやコツ、声かけする際の基準について詳しく解説します。

この記事を通じて、効果的にカットモデルを募集し、美容師としての技術を向上させるためのヒントを得てください。

監修者

会計士
西脇 敬久

株式会社DAM代表取締役。MBA、公認会計士、税理士の資格を所有。美容業界に特化した公認会計士として、美容院の顧客を多数抱える。美容院経営で必要な数字を明確にし、”誰でもわかる会計の見える化”で18%の利益率を目指す。美容院の会計に特化したセミナー講師としても活動中。

当社は美容業界に特化した会計サービスを提供。数字を活用し、人材流出を防ぎながら、18%の利益率を目指す経営支援を行います。会計業務にとどまらず、経営改善やスタッフ定着率向上のアドバイスを通じて、美容室経営の安定と成長をトータルサポートいたします。

目次

カットモデルとは?

カットモデルとは、美容師が技術を磨くために、無償または低価格で髪を切らせてもらうモデルのことを指します。

美容師にとってカットモデルは、新しい技術を習得したり、スタイル提案力を高めるための重要な存在です。

カットモデルにとっての利点は、通常の価格よりも低価格でカットを受けられる点にありますが、それ以上にスタイルの提案を通じて新たなヘアスタイルを楽しむ機会を提供されることも多いです。

特に新しい技術やスタイルを試す際には、カットモデルの存在が不可欠です。

基本的には

アシスタントレベルの美容師が練習するためのモデルとなるケースが多いです。

スタイリストになるために、さまざまなヘアスタイルを実際に切って学ぶ必要があります。

サジキ

「カットモデル=アシスタントの練習」として使用されるケースがほとんどですね。

「カットモデル=アシスタントの練習台」の時の注意点

美容師は「スタイリスト(一人前)」と「アシスタント(見習い)」に分かれます。

アシスタントの間は沢山練習が必要なため、練習させてもらえるモデルを探し続けています。

アシスタントのカットモデル、カラーモデルをする際はメリット、デメリットがあります。

モデルのメリット・デメリット

メリット
デメリット
  • モデル料金として安く施術を受けられる
  • オーダー通りにいかないことがある
  • 営業時間外になることが多いため、朝早くか、夜遅い時間になる

安くするから、失敗しても文句言わないでね、というのが美容師の本音のところではあります。

理想通りの仕上がりイメージがある方はおすすめはしません。

カットモデルとカラーモデルの違い

カラーモデルは、ヘアカラーの技術を練習するためのモデル

カラーリングの際の薬剤の調合や塗布方法、発色の具合などを細かくチェックしながら練習を行います。

カラーの塗り方

  • リタッチ
  • フルカラー
  • ブリーチカラー
  • ハイライト

など、その練習内容や目的に応じて適切なモデルを選ぶことが必要です。

カットモデルの声かけを成功させるポイント・コツ

  • 第一印象を大切にする
  • どんなモデルを探しているかを伝えること
  • 美容師ということがわかる名刺やSNSのアカウントを準備する
  • わがままになりすぎるな!相手の好きなスタイルに合わせて提案する

第一印象を大切にする

  • 清潔感のある服装
  • 話しかける時は笑顔
  • 年下でも丁寧な言葉を使う

ほとんどの人は、第一印象で相手を判断します。

特に美容師の場合は、見た目の印象で「この人ならお願いしてもいいかも」と思ってもらわないとモデルとしてきてくれません。

また、急に話しかけられて警戒させてしまうため、少しでもリラックスをしてもらいつつ、馴れ馴れしい態度を取らないことが重要です。

どんなモデルを探しているかを伝えること

モデルも色々ある

  • カットモデル
  • カラーモデル
  • 撮影のモデル

声かけを行う前に、まずは何を達成したいのか目的を明確にしましょう。

たとえば、新しい技術を試したいのか、特定のスタイルを練習したいのか、モデルの選定基準が変わるため、目的に応じたアプローチが必要です。

サジキ

何をするかを伝えることによって、何をされるかわからない、という不安が減るのでモデル側にとってもメリットしかありません!

美容師ということがわかる名刺やSNSのアカウントを準備する

声かけの際には、まず自分が美容師と伝えることが重要です。

特に街での声かけでは、相手に信頼感を与えるために、名刺を渡して自己紹介を行いましょう。

名刺には、サロン名や連絡先、美容師としての肩書きを明記することで、モデルに対する安心感を与えます。

最近はInstagramを見せることが多い

Instagramのアカウントがあれば見せることも有効です。

美容師としてのポートフォリオとして活用ができ、どんなスタイルが好きか?を最初に共有することができます。

ポートフォリオかつ、名詞代わりにもなるため、Instagramの活用は活用はぜひして下さい!

連絡先の交換をする際にも、LINEは抵抗があってもInstagramのDMならOKと言ってくれる場合もあります。

わがままになりすぎるな!相手の好きなスタイルに合わせて提案する

カットモデルの声かけにおいて、相手のニーズや状況に合わせて柔軟に対応することを忘れないでください。

ショートかっと切りたいから切れるように交渉しよ。

ブリーチしたいから、そっちに持っていこ!

みたいに、こちらのしたいヘアスタイルの要望ばかりを伝えるとモデルは見つからなくなります。

モデルが特定のスタイルに興味がある場合には、そのスタイルを活かしたカットやカラーを提案することで、より積極的に協力してもらえる可能性が高まります。

さらに柔軟な対応を心がけることで、モデルに対して「自分のことを考えてくれている」と感じてもらえます。

このような配慮は、モデルが協力を快諾するきっかけとなり、信頼関係の構築にもつながります。

声かけを成功させるためには、単に技術を練習したいという一方的な理由だけではなく、モデルの立場や希望を尊重する姿勢が求められます。

カットモデルの声かけする人の基準

カットモデルの場合の基準

カットモデルを選ぶ際には、モデルの髪質やスタイルの希望を慎重に考慮することが重要です。

カットモデルの選定には、以下のポイントが考慮されるべきです。

  • 髪の長さ・・・モデルの髪の長さは、練習したいスタイルに合っているか。
  • 髪質・・・モデルの髪質が、自分の技術向上に役立つか。
  • スタイルの希望・・・モデルが希望するスタイルが、自分の練習内容と一致しているか。

これらの基準をクリアすることで、効率的かつ効果的に技術を磨くことができます。

また、モデルが希望するスタイルを実現することで、満足度が高まり、リピーターとしてサロンに来店してもらえる可能性も高まります。

カラーモデルの場合の基準

カラーモデルの選定においては、以下の基準を考慮することが重要です。

  • 根本のプリンが伸びている・・・カラーしてほしい可能性が高いので来客してもらいやすい
  • 自分で染めたい色の雰囲気に合っているか・・・試したい色がある場合は、雰囲気に合わせた提案が必要

カラーモデルに対しては、色のトーンやニュアンスに対する細やかな提案が求められます。

例えば、特定のトーンを狙ったカラーリングの場合、モデルの髪がどのように反応するかを予測しながら施術を進めることが大切です。

モデルの髪質に合わせた適切な薬剤の選定や、施術後のケアについても十分な説明を行うことで、モデルの満足度を高めることができます。

モデルの髪の状態はチェック!

カラーモデルを選ぶ際には、特にモデルの髪の状態が重要です。

例えば、すでにブリーチをしている髪や、ダメージの少ない健康な髪など、モデルの髪の状態によってカラーの仕上がりが大きく変わります。

特に下記の条件では失敗の可能性もあるので、注意が必要です。

  • ブリーチをしているダメージ毛・・・すでにダメージがある髪は色の選定が難しく失敗する可能性も高くなるので注意
  • 髪が長くて毛量が多い人・・・カラーの塗布時間がかかるため、色むらになる可能性がある
  • 黒染めの履歴がある人・・・色素が濃く残っていて、カラーで明るくなりにくい

まとめ

カットモデルの声かけは、美容師やサロンにとって技術向上のための重要なプロセスです。

しかし、声かけを成功させるためには、適切な方法や基準を理解し、モデルとの信頼関係を築くことが必要です。

本記事で紹介したポイントやコツを実践することで、より効果的にカットモデルを募集し、美容師としての技術を向上させることができるでしょう。

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